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横浜、V戦線残った!!G大阪の猛攻しのぎ勝ち点1

[ 2011年9月19日 06:00 ]

<横浜・G大阪>前半20分、先制ゴールを決める兵藤

J1第26節 横浜1-1G大阪

(9月18日 日産ス)
 首位攻防戦はドローに終わった。前節2位の横浜は18日、ホームで首位のG大阪と対戦。前半20分にMF兵藤慎剛(26)の得点で先制したが、後半13分に同点に追いつかれた。その後もJ1最多得点を誇るG大阪に猛攻を許したが、守備陣が何とか踏ん張り1―1で終了。貴重な勝ち点1を獲得し、優勝戦線に踏みとどまった。

 試合終了のホイッスルが鳴ると、横浜イレブンは一様に胸をなで下ろした。先制しながら追いつかれ、後半はG大阪の一方的な展開。何とかドローで勝ち点1を獲得し、木村監督は「やっぱ強いし、うまいね」と相手の強さを認めながらも「ウチはまだ強くなっている段階。勝ち点1でOKとは言えないけど、前向きに捉えたい」と試合を振り返った。

 序盤からJ1最多得点を誇る相手攻撃陣に主導権を握られた。それでも何とかしのいで迎えた前半20分、MF谷口の左サイドからの左足クロスを、ペナルティーエリア内でMF長谷川が後方に落とし、そのボールを兵藤が迷わず右足で叩き込んだ。14日のナビスコ杯の川崎F戦に続く2戦連発となる兵藤の先制弾で、相手に傾いていたリズムを手元に引き寄せた。

 それでも後半13分に一瞬の隙を突かれて失点。その後は防戦一方となった。攻守に奮闘した小野は「相手はスペースに入ってボールをもらう動きをする。僕らがそれに食いついたら、パスで(ボールを)放す。(ボールカットの)狙いどころが絞れなかった」と苦戦の要因を振り返った。

 木村監督は14日のナビスコ杯・川崎F戦で、中盤をそれまでのひし形からフラットに変更。中盤でブロックをつくり守備を強固にするためで、実はこれがG大阪戦のシミュレーション。その効果もあり、体調が万全でない栗原を欠く守備陣が最後までしのぎ切った。

 勝てば首位に勝ち点で並ぶ大一番に勝てなかったが、負けもしなかった。エース中村不在の攻撃陣を引っ張る副将の兵藤は「自分たちが悪かったところを反省して、最後に一番上にいればいい」と言い切った。残り8試合。04年以来7季ぶりのタイトルへ向け、横浜の本当の戦いはこれからだ。

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2011年9月19日のニュース