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サイドえぐって元気注入!!原口がA代表初招集

[ 2011年8月26日 06:00 ]

<日本代表メンバー発表>A代表に初招集された原口

 ザックジャパンに元気を注入だ!日本サッカー協会は25日、W杯アジア3次予選の北朝鮮戦(9月2日、埼玉)とウズベキスタン戦(同6日、タシケント)に臨む日本代表メンバー23人を発表し、浦和のFW原口元気(20)が初招集された。浦和での昨季までの2年間で通算3得点の若きFWが今季J1で8得点とブレーク。左サイドからの仕掛けを得意とする“カットイン王子”が、ザックジャパンのサイド戦争に風穴をあける。

【日本代表メンバー W杯アジア3次予選】

 五輪世代から、清武に続くザックジャパン入り。20歳でW杯予選の舞台に立つチャンスを与えられた浦和の至宝は「Jリーグでのパフォーマンスを見て選んでくれたと思うので素直にうれしい。やってきたことが間違いじゃないと証明できた」と喜びをかみしめた。

 幼少の頃から「ライバル」と呼ぶ愛犬マティ(黒のラブラドルレトリバー)とボールを奪い合うことで磨いてきた技術が開花した。フィンケ前監督のもとではドリブルを“封印”され2年間で3得点。だが、原口を「海外組を含めても日本で一番のタレント(才能)」と認めるペトロヴィッチ監督に自由を与えられた今季はチーム最多の8得点を荒稼ぎしている。

 特に左サイドからドリブルでゴール前に切れ込み、右足でシュートを決める“カットイン王子”ぶりは分かっていても止められないクオリティー。加えて素直な性格に、ひたすらゴールと勝利を求める貪欲さも併せ持つ。ザッケローニ監督が「代表で経験、テクニック、戦術をさらに伸ばしていってほしい」と大きな期待を寄せるのも無理はなかった。

 ペトロヴィッチ監督からは(1)ボールを大事に(2)シンプルなプレー(3)しっかりした守備――がザックのハートをつかむ3カ条として授けられた。「きのうの(広島戦の)引き分けで暗かったのに、オレが選ばれて一気にテンション上がってました。監督がそれだけ喜んでくれてうれしい。おじけづいてパスをするオレが出ないように、いけるとこは自分でいくようにしたい」。浦和サポーターの心を揺さぶる“元気玉”。ついに勝負の時がやって来た。

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