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なでしこ岩清水が故郷に凱旋「東北のために戦った」

[ 2011年8月8日 18:44 ]

「チャグチャグ馬コ」の装束をまとった馬に乗る「なでしこジャパン」の岩清水梓

 サッカー女子ワールドカップ(W杯)で初優勝した日本代表「なでしこジャパン」の岩清水梓選手(24)が8日、出身地の岩手県滝沢村で「東北のためにと思って戦った。一番良い色のメダルを故郷に持ち帰れてうれしい」と村民らに優勝を報告した。

 会場の体育館には約400人が集まり、沿岸部の被災地から高校女子サッカー部員も招待された。岩清水選手は子どもたちにサインボールや色紙をプレゼント。「どうしたらキックやドリブルがうまくなるか」という質問に「練習あるのみ。相手をよく見ることです」とアドバイスした。

 宮古高校2年の佐藤恵梨子さん(17)は「あこがれの人。とても感動した」と笑顔だった。

 報告会に先立ち、役場を表敬訪問。柳村典秀村長は「勇気づけられた。村民一同感謝している」と述べ、岩清水選手が「パワーの源」と話す特産のスイカをプレゼントした。同席した祖母の絹子さん(77)は「孫がここまで頑張ってくれてうれしい」と感無量の様子だった。

 役場を訪れた後には、地元の伝統行事「チャグチャグ馬コ」の装束をまとった馬に乗り、村内を練り歩いた。

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2011年8月8日のニュース