柏ドローで首位キープ　昨季王者に今季初無得点も

＜名古屋・柏＞後半、正面のシュートを外し悔しがる柏の北嶋

Ｊ１第１２節 柏０―０名古屋

（5月21日 豊田ス）
　柏は昨季王者・名古屋を相手に勝ち点１を積み上げ、首位を守った。

　終始ペースを握りながら今季７試合目で初の無得点。連動したパス回しで何度もゴールに迫ったが、シュートが決まらなかった。ネルシーニョ監督は「一番ハードで難しい相手だった」と冷静に結果を受け止めた。

　だが収穫も少なくない。この日はボランチ大谷が体調不良で欠場。ＭＦ茨田が３試合ぶりに先発したが、丁寧にパスをさばき攻撃でアクセントをつけた。ＭＦ大津、ＦＷ北嶋も切れの良い動きを見せた。

　守備陣は２試合連続無失点。相手ＤＦ闘莉王を抑えるため指揮官は後半から北嶋を１トップ気味にして対応。その采配が奏功し相手の最終ラインをコントロール。チームの守備も安定した。

　北嶋は「チームの狙いは悪くなかった。こういう試合を続けていきたい」と話した。勝利こそ逃したが、昨季Ｊ２王者の勢いはそのままだ。