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谷口のトップ下起用が的中 豊富な運動量で好守に貢献

[ 2011年5月22日 06:00 ]

<横浜・甲府>前半11分、移籍初となるゴールを決める谷口(左)

J1第12節 横浜4―0甲府

(5月21日 日産ス)
 横浜が大量4得点で甲府に快勝した。

 口火を切ったのは今季初めて開始からトップ下に入ったMF谷口博之(25)だった。前半11分、MF中村の右CKに頭で合わせ今季初得点。「初めて(得点を)決めなきゃというプレッシャーがあった」。これまでのボランチよりも攻撃的な位置で結果を出して自然と表情が緩んだ。

 谷口のトップ下起用は攻守両面で効果が表れた。まず攻撃面。谷口の良さは豊富な運動量を生かした前線への飛び出しだが、ポジションが前線に近づいたことで走る距離が縮まり、効果的な攻撃が繰り出せるようになった。「距離が短い分、どんどん裏に出ていけてスペースをつくれたと思う」と谷口。絶え間ない動きだしで甲府DF陣をかく乱した。

 守備面では、谷口が高い位置で相手のボランチにプレスをかけることでDF陣が的を絞りやすくなった。2トップの守備の負担も軽減した。また、谷口を上げることで手薄になる、1ボランチ小椋の両サイドのスペースは、中村、兵藤が埋めて修正した。小椋も「3人がうまくスライドできた」と満足げに話した。

 木村監督も「谷口は狙い通り。思うような動きをしてくれた」と手応えを強調。日本代表のザッケローニ監督もリストアップしている大型MFが暫定2位浮上の原動力となった。

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2011年5月22日のニュース