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永井&大迫 U―22新兵器2トップだ!

[ 2011年5月18日 06:00 ]

紅白戦で平出(中)を交わし、ドリブルで進む永井。右奥は大迫

U―22日本代表合宿

 合宿中のU―22日本代表が17日、愛知県豊田市内で紅白戦を行い、4―4―2の布陣を採用。永井謙佑(22=名古屋)と大迫勇也(21=鹿島)の2トップをテストした。6月19、23日のロンドン五輪アジア2次予選クウェート戦に向けたオプションと見られる。18日の合宿最終日は、日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(58)が視察する中、J2岐阜と練習試合を行う。
【メンバー 日程】

 紅白戦の1本目で魅力的な2トップが実現した。所属クラブがACLに出場している関係で、4月の神戸合宿では招集を見送られた永井と大迫が前線に並んだ。「どちらかが受け手で、どちらかが抜ける。最初はサコがためてくれていた」と永井。突然の実戦形式練習にも戸惑いはない様子。お互いの動きを話し合いながら連係を深めた。

 関塚ジャパンは昨年11月の広州アジア大会から一貫して4―2―3―1の布陣を採用してきた。指揮官はコメントしなかったが、ここで4―4―2を試したのはクウェート戦のためのオプションとして考えているからだ。2月の中東遠征ではクウェートのA代表に0―3で完敗。ピッチが悪くボールをキープできず、カウンターやミスから失点を重ねた。

 まずはボールを保持しなければ主導権が握れない上にカウンターの餌食になる。その対策として前線のターゲットを2枚に増やすわけだ。紅白戦後には「2トップの方が出しどころは多い」、「攻撃に枚数をかけられて、攻めやすい」との声が上がった。選手たちの反応も上々だった。

 そしてエース永井のパートナー候補として浮上したのが大迫だ。今季はACLを含め公式戦2得点と好調。山崎と2トップを組んだ2本目には右サイドのDF酒井宏のスルーパスに左サイドから走り込み、唯一のゴールを奪った。指揮官の前できっちり仕事をしてみせた大迫は「形はできている。ゴール前の意思の疎通ができれば良くなる」と手応えを口にした。

 予選本番まで約1カ月。準備期間は短いが、永井―大迫の2トップは関塚ジャパンの大きな武器になるはずだ。

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2011年5月18日のニュース