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仙台 復興へ一丸!4―3―3で攻めて勝つ!

[ 2011年4月23日 06:00 ]

再開に向けての意気込みを語る仙台・手倉森監督(右端)、左から鹿島・オリヴェイラ監督、横浜・木村監督、大東チェアマン、川崎F・相馬監督

Jリーグ第7節 仙台―川崎F

(4月23日 等々力)
 3月11日の東日本大震災から43日。被災した仙台が復興への第一歩を刻む時が来た。手倉森監督は「3月11日にあの場にいて震災を経験して、ようやくここまで来た。被災された方の意をくんで、東北を元気づける使命を果たすために、エネルギーの全てを出し切る」と決意を語った。

 文字通りチーム一丸となって被災地へ希望の白星を届ける。指揮官は川崎F戦にベンチ外メンバーも同行させることを決断。アウェーでは就任4年目で初めてのことで「復興の先頭に立つチームとして全員が団結心を持って戦う」と説明した。

 その気持ちはサポーターも同じだ。等々力には2300人以上が駆けつける予定。選手入場のテーマ曲「カントリーロード」を歌う際には、通常タオルマフラーを掲げるが、今回は全員が肩を組んで、チームとともに震災を乗り越える団結力を表現する。

 エースとして期待されたFWマルキーニョスが震災の影響で退団したが、その穴を新システムで埋める。基本の4―4―2より攻撃的な4―3―3について手倉森監督は「これで勝負できる実感が選手にもあると思う」と採用を示唆。攻撃力のある川崎Fに対して「スピーディーでアグレッシブに(見る人を)感動させる試合をする」と攻め勝つ姿勢を見せた。

 左膝の手術で離脱中のFW柳沢主将に代わってゲーム主将を務めるMF梁勇基(リャン・ヨンギ)は「見ている方が自分たちも頑張ろうと思ってもらえる試合をしたい。勝って仙台に帰る」と宣言。東北の期待を背負って仙台イレブンが走りだす。

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