×

バルサ、バイエルンも注目の18歳 狙うは得点王&A代表

[ 2011年2月23日 09:01 ]

「得点王を狙いたい」と、Jリーグでの目標を掲げたG大阪のMF宇佐美貴史

3・5開幕!J1キーマン

 G大阪のMF宇佐美貴史(18)は今季から背番号11を背負う。昨季までの33番からの昇格。勝負の年となるが、掲げる目標はシンプルかつ大胆なものだ。「まずはG大阪で試合に出場すること。得点も去年の倍以上は取って得点王を狙いたい。代表では本田(圭佑)選手や香川選手と一緒にプレーして特長を出せれば良い」。目指すは史上最年少得点王とA代表デビューだ。

 昨季は26試合に出場して7得点。クラブ史上初めてベストヤングプレーヤー賞(新人王)に輝いた。18歳での受賞は、16歳だった東京V森本貴幸(現カターニア)に次ぐ年少記録だった。アジア杯予備登録メンバーにも名を連ねた。バルセロナやバイエルンMなどビッグクラブも注目している。バイエルンからは練習参加も要請された。順風満帆に見えるが、宇佐美自身に慢心はない。

 昨年12月29日の天皇杯準決勝で敗退。しかし、オフはわずか5日間だけしか取らず、新年早々の1月4日に始動した。「自分はトラップにしてもシュートにしてもまだまだ甘い」。現状を冷静に分析し、日々成長することを自分に課している。

 最大の武器はドリブル突破とシュート、そして強じんな精神力だ。今月、ロンドン五輪を目指すU―22代表に選出され中東遠征に参加。クウェートA代表戦では後半途中から出場し、何度も1対1を仕掛けて見せ場をつくった。バーレーン戦では攻撃をけん引。チーム最年少ながら早くも主軸の風格を漂わせている。

 G大阪にとっては4年ぶりに無冠に終わった昨季からの巻き返しを図るシーズン。FWルーカスが抜け、MF遠藤らもベテランの域に差し掛かる中、潜在能力豊かな大器にかかる期待は大きい。 

 ◆宇佐美 貴史(うさみ・たかし)1992年(平4)5月6日生まれ、京都府出身の18歳。京都・長岡京SSSで本格的にサッカーを始め05年にG大阪ジュニアユース入り。07年にG大阪ユース昇格。09年にはクラブ史上初めて高校2年でトップ昇格。同年5月20日、ACLのFCソウル戦でクラブ史上最年少の17歳14日で公式戦デビューし初得点を記録した。1メートル78、69キロ。利き足は右。

続きを表示

2011年2月23日のニュース