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CSKA黒星に地元紙“本田待望論”を展開

[ 2010年7月27日 06:00 ]

フィジカルトレで汗を流すCSKAモスクワ・本田

 本田不在のCSKAモスクワがホームで行われた25日のスパルタク・ナリチク戦に1―2で敗れた。日本代表MF本田圭佑(24)は、起用法などを巡るレオニード・スルツキ監督(39)との対立でベンチ外となり、スタジアムにも姿を見せなかった。攻撃の軸を欠いたチームは機能せず、一夜明けた26日の地元紙からは早くも本田待望論が噴出した。

 本田をベンチ外にしての黒星に対する反響は、想像以上に大きかった。スパルタク・ナリチク戦から一夜明けた26日付の地元各紙は、スルツキ監督の采配を厳しく批判。本田を起用すべきとの論調がそろった。スポルト・エクスプレスの電子版は「侍・本田抜きではナリチクに勝てず」との見出しで大々的に報道。「本田は非常に価値のあるエース。もし移籍すれば、CSKAは世界スタンダードの選手を失うことになる」と続けた。
 本田を待望する声が挙がるのも無理はなかった。CSKAモスクワはスパルタク・ナルチク戦で4―2―3―1の布陣を敷き、攻撃的MFにクラシッチ、ジャゴエフ、マルク・ゴンサレスを並べたが、機能せず。ゴールは相手のミス絡みで得た1点だけに終わった。後半13分にはゴール右、約35メートルの直接FKをマルク・ゴンサレスが狙ったが、シュートは枠のはるか上に外れた。本田がW杯1次リーグ第3戦のデンマーク戦で決めたFKと同じような位置からのキックミス。スタジアムからはため息も漏れた。
 G大阪ユースに昇格できなかった経験があるなど、少年時代から壁を乗り越えることで成長を続けてきただけに、指揮官との確執も望むところ。むしろモチベーションアップの材料にできるメンタリティーがある。ロシア国内の世論をも味方につけたレフティーは、次節8月1日のスパルタク・モスクワ戦で攻撃的MFの定位置奪回することに燃えていた。

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2010年7月27日のニュース