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なでしこ快勝!6大会連続W杯決めた!

[ 2010年5月31日 06:00 ]

3位決定戦で中国を破り、6大会連続の女子ワールドカップ出場を決めた日本イレブン

 なでしこジャパンが6大会連続のW杯出場を決めた。W杯出場を決める女子アジア杯(中国・成都)は30日、3位決定戦を行い、日本が中国を2―0で下して来年ドイツで開かれるW杯出場権を手にした。準決勝でオーストラリアに敗れた日本は、敗れれば出場権を逃す崖っ縁だったが、MF沢穂希(31=フリーダム)がダメ押しの2点目を決めるなど女の意地を見せた。

【試合結果


 中国の猛攻をしのぎ、表示されたロスタイム4分が終了。なでしこジャパンの選手たちは両手を突き上げて抱き合った。出場権が与えられる3位以内をギリギリで確保し、6大会連続のW杯出場。佐々木監督は「戦術やスキルではなく、精神的な部分で少しだけ中国を上回ったことが勝因」と崖っ縁で勝利を手にした選手の精神力を称えた。
 準決勝のオーストラリア戦ではGK海堀のキャッチミスで決勝点を献上し敗戦。アジア初制覇の夢が断たれただけでなく、91年の第1回大会以降続けてきた出場すら危うい状況になった。相手は地元開催の中国と苦しい状況だったが、前半18分にチャンスが訪れた。宮間のFKからゴール前で混戦になり、最後はMF安藤が触って先制。さらに後半17分にMF沢が宮間のFKをバックヘッドし、ダメ押しの2点目を挙げた。国際Aマッチ通算で男子の歴代最多得点となる釜本邦茂氏(現・日本協会名誉副会長)に並ぶ75得点目をマークした沢は「偉大な記録に並んだのはうれしいし、大事な試合で点を取って勝利に貢献できてよかった」と話した。
 08年の北京五輪で初めてベスト4に入り、なでしこジャパンの目標は世界で優勝することに変わった。昨年からは海外移籍を推奨する日本協会のサポートもあり、今大会のメンバーでは米国の沢、宮間、山口、ドイツの安藤、永里と実に5人が海外でプレー。世界との差を埋めるために戦っている。「強豪ひしめくアジアの代表としての誇りをもって、ベスト4以上を目指したい」と佐々木監督。再び夢に向かって走りだす。
 ▼日本サッカー協会犬飼基昭会長 6回連続出場は大変素晴らしいこと。海外の激しいリーグを経験している選手たちが増えたことで、なでしこリーグで活躍している選手たちにもいい影響を与え、チームとして強くなっていっていると思う。W杯では日本中の女の子たちがあこがれるようなプレーを見せてほしい。

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2010年5月31日のニュース