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4度目狙うベッカム 依然薄れない存在感

[ 2009年11月27日 08:50 ]

米プロリーグMLSカップで、指示を出すギャラクシーのイングランド代表MFベッカム

 サッカーのイングランド代表MFデービッド・ベッカムが、米プロリーグMLSでの3シーズン目を終えた。所属するギャラクシーは22日のMLSカップで惜敗してリーグ優勝にあと一歩届かなかったが、34歳の存在感は依然薄れていない。

 右足に打撲痛を抱えながらも正確なキックを披露。絶妙のスルーパスで前半41分の先制点を演出した。延長を含めた120分間にフル出場。全身に疲労感をにじませたが、近年は成績不振のチームが「ここまで来られたことを誇りに思うべき」と穏やかな笑みを浮かべた。
 ただ、ベッカムにとってはここからが正念場だ。来年のワールドカップ(W杯)南アフリカ大会で「イングランド代表入りするために最善の立場にいることが必要。その手助けになるはず」として、来月末には再びイタリア1部リーグ(セリエA)ACミランに期限付き移籍で合流する。
 10月14日のW杯欧州予選ベラルーシ戦では途中出場から好プレーを連発した。全盛期に比べて運動量は落ちたものの、経験に裏打ちされた技量で補う。イングランド代表のカペロ監督は「常に質の高いプレーを集中して行う」と褒め、W杯のためにミラン復帰は「非常に重要」と指摘した。
 出場すれば自身4度目となるW杯。集大成と位置付ける舞台で雄姿を披露できるか。(共同)

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2009年11月27日のニュース