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ボルフスブルク痛恨逆転負け!長谷部敗退ピンチ

[ 2009年11月27日 06:00 ]

CSKAモスクワ戦でプレーするボルフスブルクの長谷部(左)

 【ボルフスブルク1―2CSKAモスクワ】欧州CLは8試合が25日に行われ、B組のボルフスブルクは1―2でCSKAモスクワに敗れ、1次リーグ敗退のピンチに追い込まれた。日本代表MF長谷部誠(25)はフル出場し、先制点の起点になるなど持ち味を発揮したが、チームは引き分け以上で決勝トーナメント進出が決まる一戦で痛恨の逆転負け。1次リーグ突破を懸けて12月8日の最終節で昨季準優勝のマンチェスターUと対戦する。

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 欧州CLで初のフル出場を果たした長谷部は、1次リーグ突破がたやすくないことを思い知らされた。B組2位は変わらないが、CSKAモスクワに勝ち点で並ばれた。
 「きょうはチャンスだったので、残念というしかない」。決勝トーナメント進出を決められず、悔しさをにじませた。
 奮闘も及ばなかった。前半19分、右サイドでパスを受けた長谷部がドリブルで上がってFWマルティンスにパスを送り、DFラインの裏に抜け出したFWジェコが先制ゴールを奪った。長谷部はジェコと抱き合って喜んだが、後半に悲劇が待っていた。13分に追いつかれると防戦を強いられ、21分にミドルシュートを決められ逆転された。「引いた部分はあったが、もっとラインを上げてセカンドボールを拾わないと厳しい」。引き分けでも突破が決まる試合で受け身になり、それが命取りになった。
 状況は一転して苦しくなった。最終節を終えてCSKAモスクワと勝ち点が並んだ場合、当該チーム間の成績で上回るため1次リーグ突破となる。ただ、CSKAモスクワの最終節の相手は敗退が決まっているベシクタシュということを考えれば、ボルフスブルクは最終節で強豪マンチェスターUに勝つことが至上命題となる。
 「前に出て行く姿勢はもっと出していきたい。ここでしっかりと踏ん張りたい。マンUがどういう形で来るか分からないが、勝たないと」。崖っ縁に立たされた長谷部は、険しい表情で語った。
 アーセナルの稲本(現レンヌ)、セルティックの中村(現エスパニョール)に続く、日本人3人目の欧州CL16強入りに向け、長谷部が難関突破に挑むことになった。

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2009年11月27日のニュース