×

W杯雪辱だ!俊輔帰国 豪州対策を伝授

[ 2009年2月6日 06:00 ]

スコットランドから帰国した中村俊輔

 日本代表MFの中村俊輔(30=セルティック)が、11日のW杯最終予選で対戦するオーストラリア対策の一部を明かした。6日の代表合流を前に、5日に成田空港着の航空機で帰国。注意すべき点として(1)3トップへの対応(2)ボランチのミドルシュートを挙げ、チームメートに対策を授ける方針を示した。06年W杯ドイツ大会の雪辱の機会でもある一戦へ向け、日本の大黒柱がいよいよ動きだす。

【日本代表レプリカジャージ


 天を見上げ、一瞬間を置いてから、静かに口を開いた。1―3で逆転負けした06年W杯ドイツ大会でのオーストラリア戦についての質問。「特別な意味や思いはない。ただ、同じことを繰り返してはいけない」。帰国直後の中村の口から決意表明が飛び出した。
 日頃から相手分析に時間を費やすだけに、既に戦うイメージは頭に描かれている。「ほとんどの選手が欧州の強豪クラブで何年もプレーしている。高くて強いし、競り合いとかがネックになる」と印象を語ると、対策の一部まで披露した。
 (1)相手3トップ対策 相手が高さを武器にロングボールを前線に放り込んできた場合、3トップの両サイドは中に絞ってくることが予想される。中沢と闘莉王の2人では対処できないからといって「(内田か長友の)サイドバックが中に絞るとサイドが逆に空く」と指摘。「だから場合に応じてボランチの1枚が下がるなどして対処する」。もちろん、マークの受け渡しが重要になる。
 (2)田中達のカバー 3トップの一角のマークにボランチが下がった場合、日本の中盤は相手2枚に対して1枚になる。その状態でロングボールが入るとMFカーヒルらにルーズボールを拾われ、ミドルシュートを狙われやすい。「その時は(FW田中)達也が中盤まで戻ったりして対処する」
 他にも「ロングスローと相手のCKも気をつけたり、攻撃ではリスタートを素早くする」と対策を口にすると「監督からだけではなく、もっと細かい部分まで選手同士で話していきたい」とチームメートに伝授する方針を口にした。「泥くさいプレーでも何でも良いんで、勝ち点3を取れるように頑張りたい」。早くも代表モードに突入した中村が、6日から岡田ジャパンを引っ張る。

続きを表示

2009年2月6日のニュース