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どうしたフランス…格下に38年ぶり敗戦

[ 2008年9月8日 06:00 ]

 2010年W杯南アフリカ大会予選が6日に各地で行われ、本格的に開幕した欧州では06年ドイツ大会準優勝フランスがオーストリアに1―3で敗れた。世代交代を図る中で攻守に精彩を欠き、欧州選手権1次リーグ敗退で批判を浴びたドメネク監督はさらに苦境に追い込まれた。南米ではアルゼンチンがパラグアイと1―1で引き分け、首位浮上の好機を逃した。

 【フランス1―3オーストリア】いきなり泥沼にはまり込んだ。欧州選手権での惨敗から再出発を期したフランスが、アウェーとはいえオーストリアに38年ぶりの敗戦。FIFAランクで90も劣る101位の格下に完敗。
 「プレッシャーをかけ続けたが、好機をものにできなかった」とドメネク監督。カウンター狙いの相手を押し込みながらセットプレーから2点を失うと、2失点に絡んだDFメクセスが後半27分にPKを与えて突き放された。MFリベリを故障で欠き、アイデア不足の攻撃陣は後半15分の1点のみ。FWアンリは「失望した」とうなだれた。
 欧州選手権後にテュラムやマケレレらベテランが引退。若返りを図ったが、再生を願ったファンの期待を裏切った。批判を集めた中で続投した指揮官にはW杯予選開幕3戦で勝ち点5というノルマが課せられていたが、この敗戦でいきなり崖っ縁。レキップ紙は「許しがたい」と報じ、続投には10日のセルビア戦、10月11日のルーマニア戦と難敵を相手に連勝が必要な状況だ。「ビデオで原因を確かめないと」指揮官は神妙な顔で言った。

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2008年9月8日のニュース