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体操白井が大好物!銅獲得“パワー源”は駄菓子「蒲焼さん太郎」

[ 2016年8月17日 05:30 ]

「蒲焼さん太郎」などの太郎駄菓子シリーズ

 リオ五輪の体操男子種目別跳馬の決勝で銅メダルを獲得した白井健三(19)は、店頭で1つ12円で売られている駄菓子「蒲焼(かばやき)さん太郎」が大好物。製造元は「少しでも力になれているのであれば大変光栄」と大喜び。一方、卓球男子団体では、日本が男子史上初のメダルを確定させた。東京・銀座にオープンして人気を集めている卓球ラウンジでは、卓球ブーム到来!と盛り上がっている。

 偉大な先輩、内村航平(27)から受け継いだのは、メダルへの執念だけではなかった。内村は駄菓子のチョコ「ブラックサンダー」(1個30円前後)好きとして有名。一方の「ひねり王子」のひいきは、魚肉すり身に甘辛い蒲焼き風の味をつけた「蒲焼さん太郎」だ。

 1982年の発売以来、1枚10円で気軽に買えると親しまれてきた駄菓子。材料の高騰や円安の影響で昨春から12円に値上がりしたものの、「うまい棒」などと並ぶ人気駄菓子の地位は、白井が跳馬2本目で見せた着地のように揺らいでいない。3年前、「とにかく安くていっぱい買える。ずっと好き」と公言。同年、ベルギーで開催された世界選手権には50枚を持参したほどだった。

 味もさることながら“ひねり”の利いたネーミングも、白井が気に入っている要因かもしれない。茨城県常総市にある菓子メーカー「菓道」の商品だが、同社は全商品の9割に「太郎」と付けている。元祖は76年発売の塩味のあられ「餅太郎」。それ以降、「焼肉さん太郎」「キャベツ太郎」などと「太郎」シリーズを続々と発売。蒲焼さん太郎は、焼肉さん太郎の兄弟商品。同社では消費者に親しみを持ってもらうために「太郎」と付けたといい、「さん」を加えることで「さらに小さいお子さんにも親しみを持って食べてほしい」(担当者)という思いを込めたという。

 担当者は本紙の取材に「何十分の一かは分からないが、白井さんの力に少しでもなれているのであれば大変光栄です。感謝をお伝えする機会があればぜひお礼を言いたい」と、駄菓子が結んだ縁を大切にしていきたいとしている。

 ▽菓道の太郎シリーズ 魚のすり身を薄い長方形に伸ばしたタイプとして「酢だこさん太郎」「のし梅さん太郎」「わさびのり太郎」などがある。いずれも1枚10円前後。スナック菓子には「もろこし輪太郎」「玉葱(たまねぎ)さん太郎」「肉じゃが太郎」、乾燥ラーメン菓子には「ラーメン屋さん太郎」「やきそば屋さん太郎」などがある。菓道では他に「BIGかつソース味」などのヒット商品がある。

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2016年8月17日のニュース