最終候補作品８日に公開　東京五輪新エンブレム、25日正式決定

　２０２０年東京五輪・パラリンピック組織委員会は６日、新たな大会公式エンブレムの最終候補作品を８日に公開すると発表した。四つに絞り込まれた候補作品の商標調査と商標登録の出願手続きが完了し、国民の意見を募る準備が整ったという。最終審査を経て２５日に正式決定する方向で調整している。

　８日の発表会には組織委の森喜朗会長やエンブレム委員会の宮田亮平委員長（文化庁長官）が出席する。

　公表後は１週間から１０日程度、インターネットやはがきで意見を募集する。最終審査ではプロ野球ソフトバンクの王貞治球団会長ら委員２１人による投票で過半数を得た作品を選び、即日開催する組織委の理事会で承認を得て新エンブレムを発表する。

　昨年７月に発表された佐野研二郎氏デザインの作品は盗用疑惑が拡大し、白紙撤回された。選考が閉鎖的だったとの批判を受けて今回は応募資格を緩和し、公募で１万４５９９作品が集まった。