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ロンドン銅の鈴木聡美 全体の2位で決勝へ「本気の本気で」

[ 2016年4月6日 05:30 ]

決勝進出を決めて笑顔の鈴木聡美

競泳リオデジャネイロ五輪選考会兼日本選手権第2日

(4月5日 東京辰巳国際水泳場)
 復活の時がやってきた。女子100メートル平泳ぎ準決勝はこの種目のロンドン五輪銅メダリスト、鈴木聡美(25=ミキハウス)が1分7秒08をマーク。2組1位、全体2位で決勝へ進んだ。予選から0秒95もタイムを縮め、言葉にも熱がこもった。

 「準決勝で失敗は許されないとあえてプレッシャーをかけて挑んだ。集中できた」

 前半の50メートルは全体1位通過の渡部よりも速い31秒35。予選から肘の使い方を修正したことが奏功した。「31秒台は非常に自信になります」。五輪派遣標準記録1分6秒87を視界に捉えた。

 昨年の日本選手権は涙に暮れた。準決勝で敗れ「私、何やってるんだろう」と号泣した。ロンドン五輪銀メダルの200メートルは予選落ちし、両種目で世界選手権代表を逃した。今年は200メートルにもエントリーをしているものの、100メートルだけに勝負をかけている。

 「この4年間でつけたスピードを100メートルに生かしたい。決勝の一本は本気の本気で臨みたい」

 狙うは3年ぶりの王座奪回と2大会連続の五輪切符。元女王の大きな瞳は輝きを失っていない。

 ▽女子100メートル平泳ぎ準決勝 (1)渡部香生子(JSS立石)1分7秒03(2)鈴木聡美(ミキハウス)1分7秒08(3)金藤理絵(Jaked)1分7秒15

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2016年4月6日のニュース