×

真央 満足感告白「バンクーバー、ソチ含めて最高でした」

[ 2014年2月21日 21:56 ]

フリーの演技を終え、浅田の目からは涙がこぼれおちる

 ソチ冬季五輪フィギュアスケート女子シングルで6位に入賞した浅田真央(23)が21日、NHKの「ニュースウォッチナイン」に生出演。涙を見せた前夜から一転、すっきりとした表情で心境を語った。

 SPでは16位と出遅れたものの、フリーでは自己ベストとなる142・71点をマークし6位まで巻き返した。メダルにこそ届かなかったものの、フリーで満足の滑りができたことで「無事に終わって、自分が目指す演技ができてホッとしています」と笑顔を見せた。

 SPで55・51点に終わり、まさかの16位発進。「自分も怖さと、逃げ出したいて気持ちとあした(フリーは)大丈夫かなって気持ちがあったんですけど、何とか頑張って立て直すことができました」。フリーは気持ちを切り替えて一転、完璧な演技を披露した。

 SPは冒頭のトリプルアクセルで転倒したが、フリーは見事に成功。「最初のアクセルが成功して行けるって気持ちは大きくなりました」「自分が思っているようにジャンプがどんどん決まっていったので、3回目くらいからはこの流れにいけば全部行けると思いました」と振り返った。

 演技を終えて号泣した場面を映像で改めて見て「最後の最後まで、止まるところまで集中していたので、終わって“ああ終わった”って感じでしたね」と微笑。「この4年間、本当にこれで大丈夫かなって気持ちの方が大きかったんですけど、最終的に目指していたオリンピックの舞台で最高の演技ができたことは、頑張ってきたからかなと思います」と満足感をにじませた。

 この4年間、浅田が抱き続けてきた思いは、バンクーバー五輪のフリーで出たミスに対するリベンジ。「バンクーバーではメダルという形で結果を残すことはできたんですけど、フリーの2つのミスが悔しくて。今回はソチでそのリベンジだと思って臨んだので、日本代表としてメダルを獲れなかったのは残念ですけど、自分への挑戦はうまくいったので、バンクーバー、ソチを含めて最高でした」と重圧から解き放たれたかのような穏やかな表情を見せた。

 今後について「オリンピックが終わったばかりでまだ考えられない」としながら、「世界選手権があるので、次はショートもフリーもしっかりそろえられるよう頑張って、たくさんの方にまた恩返しの演技ができるように頑張りたいと思います」と意気込んだ。

続きを表示

2014年2月21日のニュース