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“ママ”三星 予選敗退も攻めて悔いなし…引退を表明

[ 2014年2月21日 05:46 ]

予選で敗退した三星は愛娘のすみれちゃんを抱きよせる

ソチ五輪フリースタイルスキー女子HP

(2月20日)
 ママさん選手の三星は予選で最下位に終わった。1回目は縦回転が入る大技「フレア」の着地に失敗し15・60点で21位。2回目も激しく転倒し9・20点にとどまった。

 本来のパフォーマンスはできずに涙があふれた。だが、滑りきると笑顔も見せた。「全力を尽くせた。転んで悔しいが、攻めた結果なので受け止めたい」と潔く話し「五輪は最高に楽しい舞台だった。これで最後」と現役引退を明言した。

 2歳でアルペンスキーを始め、法大卒業後、フリースタイルに転向。HPの第一人者になった。しかしバンクーバー五輪での実施が見送られたため、09年3月の世界選手権を最後に引退した。

 同年11月に長女すみれちゃんを出産。長野県野沢温泉村でスキーショップを開き生活した。だがバンクーバー五輪を観客席で見て「復帰するなら五輪しかない」との意識が芽生えた。そして、ソチ五輪でスキーHPが採用されることを受け10年12月に復帰を決めた。育児と競技を両立させてつかんだ五輪切符だった。

 決勝には進めなかったが充実感はある。これからは主婦に戻る。「まずは家族旅行したい」と柔らかな表情をつくった。

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2014年2月21日のニュース