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真鍋監督「最後はハートの勝負だった」拾いまくってエースの2人が決めた日本

[ 2012年8月8日 08:17 ]

日本―中国の第3セット、ポイントを奪い喜ぶ荒木(5)、木村(18)ら

ロンドン五輪バレーボール

 女子準々決勝で、1次リーグA組3位の日本は同B組2位の中国をフルセットの大接戦の末に3―2で下し、88年ソウル五輪以来24年ぶりの4強入りを果たした。

 拾って、拾いまくる日本バレーの神髄を見せつけた。竹下は体をなげうって、片手で拾う好レシーブを連発。新鍋はコートサイドのボードに激突した。コートにいる6人が全力で拾った。そして、つないだボールを決めたのがエースの2人だった。

 第1セット、先にセットポイントを奪われた22―24のピンチの場面で、木村が強打で流れを変えた。27―26からはバックアタックを強引に押し込み五輪で中国から初めてセットを奪取。第2セットは23―25で落とした。

 先発選手の平均身長が1メートル86・8で日本より約10センチ高い北京五輪3位の中国の高さに苦しんだ。それでも、第3セットになると、今度はもう一人のエース江畑がエンジン全開。スパイクを次々と叩き込んで、25―23で奪い返した。第4セットは再び23―25。最終セットは14―15と先に中国にマッチポイントを握られたが、このピンチを江畑が決めてしのいだ。江畑は「最高にうれしい。チームメートを信じて、思い切り打とうと思った」と笑顔ではしゃいだ。

 木村と江畑はともに33得点。2人でチームの得点の69%を占めた。真鍋政義監督は「身長の低い日本が勝つには拾いまくるしかない。最後はハートの勝負だった。大一番で木村と江畑の両エースがよく打ってくれた」と2人を称えた。

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2012年8月8日のニュース