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大神雄子“和製アイバーソン”目指す

[ 2008年5月18日 06:00 ]

 米女子プロバスケットボールWNBAの昨季覇者、マーキュリーのキャンプに参加していた大神(おおが)雄子(25)が、開幕前日の16日に発表された最終登録メンバー12人入りを果たした。97、98年にマーキュリーなどでプレーした萩原美樹子以来2人目のWNBA日本選手となり「まだスタートラインだけど、自分が目標としていたWNBA入りができて、凄く興奮している」と喜んだ。背番号は「1」に決定。懸念されていたビザの変更手続きも間に合い、17日に米アリゾナ州フェニックスの本拠地で行われるスパークスとの開幕戦出場も可能となった。

 抜群の得点力と機動力が本場米国でも認められた。身長1メートル70と小柄ながら、男子選手のようなボールハンドリング能力とスピードで、世界中のトップ選手が集まるキャンプの難関を突破。2大会連続の五輪出場を狙う北京五輪最終予選(6月、マドリード)でも活躍が期待される日本の司令塔は、ガードのポジションとしては日本人初のWNBA選手となった。
 「ポジション争いを含め、これからが勝負だと思うので、チームの勝利を目指して、アグレッシブにいきたい」。目標とするNBA屈指の小柄なスコアラー、アイバーソン(ナゲッツ)のようにコート中を駆け回るつもりだ。
 ▼大神 雄子(おおが・ゆうこ)1982年(昭57)10月17日生まれの25歳。山形県出身。愛知・桜花学園高で3年間に7度の全国タイトル獲得。01年にジャパンエナジー(現JOMO)入社。同年、日本代表に初選出され、04年アテネ五輪出場。07年に日本女子選手として初めて日本協会にプロ選手登録した。1メートル70、62キロ。
 ▽WNBA NBAの支援を受けて1997年にスタートした女子の米プロリーグ。12シーズン目の今季は東西各カンファレンスに7チームが所属。リーグ戦を5月から9月まで実施し、その後プレーオフを行う。マーキュリーを率いるゲインズ監督は、かつて日本リーグのジャパンエナジーでプレーした。

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2008年5月18日のニュース