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警官四千人で聖火守れ!侵入者は即逮捕

[ 2008年4月24日 06:00 ]

 長野市で26日に行われる北京五輪の聖火リレーで、市実行委員会は23日、第1走者は北京五輪野球日本代表の星野仙一監督(61)と発表した。しかし、ほかの有名人ランナーの走行区間ついては「混乱の恐れがある」として公表しなかった。本番を目前に控え、式典エリアの立ち入りも規制されるなど、沿道の市民よりも警備を優先した運営が浮き彫りになっている。

 長野市での聖火リレーの警備を担う長野県警は、聖火ランナーの周りを5人の機動隊員が囲み、その両側に100人規模で2列縦隊をつくり伴走する計画。沿道の見物客などは考慮せず、安全確保を優先させた形だ。
 計画では、機動隊員5人はスポーツウエア姿で、聖火ランナーとトーチの火の管理をする中国人2人の周囲を並走。停止して聖火を中継する時は5人が囲んで警備を固める。外側には制服警官約100人が2列縦隊をつくり沿道に気を配りながら、ランナーらとともに移動。沿道からは盾のようになるが、県警幹部は「リレーを楽しみにする観客の期待にも応えたいが、万が一の事態にも警戒しなければならない」と苦しい胸の内を語る。中国側が派遣要請している「聖火防衛隊」の伴走は認めない方針。
 当日は県警本部や所轄警察署の制服警官のほか、近隣県警の機動隊などにも出動を要請、沿道には私服警官を大量に配置し、最大で4000人規模の厳戒態勢となる。県警関係者は「コースに侵入してきた者は即逮捕、拘束する」と息巻く。県警のピリピリムードも最高潮だ。

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2008年4月24日のニュース