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長野市民どっちらけ「やめてしまえ!」

[ 2008年4月24日 06:00 ]

 警備面ばかりがクローズアップされている聖火リレー。著名人ランナーの走行区間は伏せたままで、式典会場への入場も認められないという“過剰対応”に、地元からは「市民不在だ」などと不満の声が上がっている。

 県勤労者福祉センター跡地では出発式が予定されているが、市実行委は一般客の立ち入りを禁止することを決めた。式では市立湯谷小学校の児童によるマーチングバンドが披露されるが、立ち入り規制によって保護者も見られない。竹内正俊校長は「子供たちのためにも、当初通りにやってほしかったが…」と残念そうな表情で話した。
 会場前の県道は通行止めにして、会場側の歩道への立ち入りも制限されるため、市民が式典に参加している第1走者の星野監督に声援を届けることはできそうもない。
 リレーの開催地に決定した当初は、住民は歓迎ムードだった。しかし、各地でのトラブルや警備態勢の話題ばかりが先行している状況に多くの市民が興ざめしている。
 長野市の主婦(41)は「自分も参加したいという気持ちで見に行くつもりだが、聖火が見えないリレーに意味があるのか」。自営業の女性(60)も「だれがどこを走るのか分からないなら見に行かない。ここまで警備をしたら、走る人も寂しいと思う。市民とランナーのためのリレーでないのであれば、やめてしまえばいい」と冷ややかに話した。

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2008年4月24日のニュース