【福岡・G1九州地区選手権】長野 20年目のG1初制覇!41歳王道で完遂

[ 2022年2月12日 05:30 ]

G1初制覇を飾り、笑みを浮かべる長野
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 ボートレース福岡のG1「第68回九州地区選手権」優勝戦が11日、第12Rで行われた。1号艇の長野壮志郎(41=福岡)が力強く逃げ切り、デビュー20年目にしてうれしいG1初Vを決めた。予選トップ通過から王道のVロードを完遂。2着は枝尾賢、3着は前田将太だった。

 気持ちを込めた。長野はインからコンマ09の快ショット。先マイに成功すると、3カドから迫る枝尾の攻めを振り切った。セーフティーリードを奪うが、3周2Mまで気を引き締め、G1初優勝の栄冠をつかみ取った。

 「うれしい。リラックスして臨めたし、何も考えずに行った。足には自信があったのでスタートだけ決めよう、自分のターンをしようと思っていた」。何も考えなかったことには理由がある。G1初優出を果たした09年9月、芦屋57周年記念。優勝戦1号艇で、まさかのエンスト失格に終わった。

 「あの頃は若かった」。レース前に賞金の使い道を考えていた。邪念が入り、気持ちがブレた。今回は心を無にした。スタートに集中。ターンに集中。13年前とは違う長野がいた。

 この優勝で3月に大村で行われるSGクラシックの権利をゲット。09年のオールスター以来、約13年ぶりのSG出場だ。「周りは、まさか僕が行くなんて思っていなかったでしょう。出場するからには頑張りますよ」。41歳。だが、もうひと花咲かせるには決して遅くない。手痛い経験を経てのG1初V。長野にさらなる大仕事を期待したい。

 【次走】優勝した長野壮志郎は17日からの児島一般戦に出場し、松崎祐太郎、大池佑来らと対決する。前田将太と羽野直也は15日からの三国一般戦。奈須啓太、中田元泰らと激突する。枝尾賢は16日からの芦屋一般戦に出場、秋山広一、川上剛らが相手。益田啓司は17日からの多摩川一般戦で斉藤仁、佐藤翼らと対戦する。里岡右貴は19日からの尼崎一般戦で長田頼宗、金子拓矢らと覇権を争う。

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2022年2月12日のニュース