ラヴズオンリーユー 日本馬初の米エクリプス賞受賞!BCフィリー&メアターフ制覇で「最優秀芝牝馬」に

[ 2022年2月12日 05:30 ]

昨年のブリーダーズC・フィリー&メアターフを制した川田騎乗のラヴズオンリーユー(中央)(AP)
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 北米競馬の年度表彰「第51回エクリプス賞」授賞式が11日(現地時間10日)に米カリフォルニア州のサンタアニタパーク競馬場で行われ、昨年のBCフィリー&メアターフを制したラヴズオンリーユー(牝6=矢作)が最優秀芝牝馬の部門賞を受賞した。日本馬の同賞受賞は初の快挙。また、BCディスタフを制した僚馬マルシュロレーヌ(牝6)と共に「最も印象的な出来事」を選出する「モーメントオブザイヤー」にも選ばれた。

 授賞式に出席した矢作師は「ブリーダーズカップを勝ったことが評価され、馬はもちろん、プランを実行させてくれたオーナーと厩舎スタッフに感謝したい。モーメントオブザイヤーの受賞に関しても、2頭のチームだったからこそ両レースに勝てたと思っている。本当にこのチームは素晴らしい仕事をしてくれましたし、誇りに思っています」と胸を張った。遠征に帯同した岡助手は栗東トレセンで「馬に感謝しています。海外は何度も行かせてもらっているが、ブリーダーズカップは競馬場の雰囲気が違った。それで勝ちたい気持ちが一番強くなりました」とコメント。担当の吉田助手も「米国では1度しか走っていないのにね。寛大な評価をしてくれる米国の凄さを感じています」と満面の笑みを浮かべた。

 ▼エクリプス賞 日本のJRA賞にあたる北米の年間表彰。全米の競馬記者や競馬関係者の投票によって決定され、今年で51回目となる。日本調教馬として初めてノミネートされたのは05年のアメリカンオークスを制したシーザリオ(最優秀芝・牝馬部門)。日本人ではカナダを拠点に活躍する木村和士が19年度の最優秀見習騎手賞に選ばれている。

 ▼昨年のBCフィリー&メアターフ(11月6日、米デルマー競馬場) ラヴズオンリーユーは川田を背に道中は4、5番手をキープ。勝負どころで外から動いて来たライバル勢に囲まれ、直線はなかなか進路がなかったが、前が開くと瞬時に伸びて差し切った。日本調教馬としてBC開催初V。その3レース後に行われたダート戦のBCディスタフでは僚馬のマルシュロレーヌも勝ち、矢作厩舎はBC開催2勝の歴史的快挙を達成した。

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2022年2月12日のニュース