【川崎記念】川田ウィザード、G1・2勝目!6馬身差の圧勝

[ 2020年1月30日 05:30 ]

6馬身差で圧勝したチュウワウィザード(撮影・沢田 明徳)
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 今年最初のG1「第69回川崎記念」が29日、川崎で行われ、断然人気のJRA5歳チュウワウィザードがV。19年秋の浦和JBCクラシック以来、2戦ぶり2度目のG1制覇を決めた。重賞は5勝目。地元川崎の7番人気ヒカリオーソが2着で地方馬最先着。6番人気の船橋ミューチャリーも4着と健闘した。3着は中央デルマルーヴルで、4歳勢が2~4着を占めた。

 年頭から目の覚めるような圧勝劇だ。川田チュウワウィザードは大外12番枠から絶好の3番手につける。2周目3角で2番手、同4角で堂々先頭に立つと、直線は後続を突き放す一方。6馬身の決定的な差をつけた。「勝ち切ってくれて何より。いい隊列でリズム良く走れていた。1頭になってからは遊ぶ面を出したので、それをケアしながら。まだ精神的に幼い。もう少しだけ大人になれば」と川田。課題を残しつつも圧巻の勝ちっぷり。鞍上のパートナーに寄せる期待の大きさがうかがえる。

 大久保師は「(馬が)余計なことをしないのがいい。精神的に成長している。選出されればドバイへ行く」と語った。登録しているドバイワールドカップ(3月28日、メイダン、ダート2000メートル)遠征の可能性を示した。師は「選ばれればドバイ直行。そうでなければ次はフェブラリーSではなくダイオライト記念(3月、船橋)あたりになると思う」と続けた。さらなる飛躍の20年となるか。今後のダート戦線でもチュウワウィザードから目が離せない。

 ◆チュウワウィザード 父キングカメハメハ 母チュウワブロッサム(母の父デュランダル) 牡5歳 栗東・大久保龍志厩舎 馬主・中西忍氏 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績15戦9勝(南関東4戦3勝) 総獲得賞金3億5966万1000円。

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2020年1月30日のニュース