【川崎】ミシェル、初地方競馬V!美しすぎるフランス人騎手のご褒美は温泉

[ 2020年1月30日 05:30 ]

5レース、ベルロビンで来日初勝利を挙げたミシェルは笑顔で飛行機ポーズ(撮影・沢田 明徳)
Photo By スポニチ

 “美しすぎる騎手”が待望の勝利!地方競馬で短期免許を取得(27日~3月31日)したフランス人女性騎手のミカエル・ミシェル(24=川崎・山崎裕)が29日、川崎競馬5R(ダート1400メートル)でベルロビン(牝4=船橋・佐藤太)に騎乗し、6馬身差の豪快Vを決めた。14戦目で、今回の短期免許での初勝利。昨夏のワールドオールスタージョッキーズ第3戦(札幌)に続き、日本通算2勝目を挙げた。 

 歓喜の先頭ゴール。1着の枠場に戻ってきたミシェルは、飛び切りキュートな笑顔でハートマークをつくった。「素晴らしい!やった!という気持ち。札幌も大きなチャレンジでしたが、今回は川崎をベースに生活の一部として、そこでの勝利。また意味が違う勝利でうれしい」。パートナーでエージェントも務めるフレデリック・スパニュ氏にもグリグリと頭を撫でられ、温かい祝福にハッピーオーラ全開だ。

 アツアツな2人を見守った受け入れ調教師の山崎裕師は「良かった。次はうちの厩舎の馬で勝ってほしい」とホッとひと安心。それもそのはず。すでに勝利の“ご褒美プラン”も用意してある。「川崎開催が終わったらスタッフや関係者を温泉に連れて行く。フランスでも温泉に入ったことがないみたいだしリラックスしてほしい」と来日以降、休む間もなく競馬や取材対応に臨むミシェルを気遣った。日本文化にも触れたいと話すミシェルは、24日には南関の騎手たちとの食事会で納豆にチャレンジした。「日本で一番好きな食べ物ではないかもね」とおちゃめな感想。だが日本が世界に誇る温泉がご褒美となれば、今後の騎乗にもさらに力が入るに違いない。

 初勝利は好位3番手の外から4角先頭で押し切り、単勝1・9倍の1番人気に応えた。独走の直線。スタンドから「ミシェル~!」の大声援に、ミシェルは「声援がパワーになった。たくさんの人に応援してもらってパーフェクトな一日」と感動の面持ちだった。

 残りの川崎開催は30日、31日で6鞍ずつに騎乗。来週は大井と2月4日、高知からスタートするレディスヴィクトリーラウンドに参戦する。さらにはサウジアラビア(2月28日)とスペイン(3月8日)での招待レースで藤田菜七子と再戦と、今後も大忙し。「今は2カ月間、目の前にある目標をクリアしたい」。初勝利を挙げてますます“美しさ”に磨きが掛かるミシェル。その一挙手一投足から今後も目が離せない。 

 ◆ミカエル・ミシェル 1995年7月15日生まれ、フランス南部イエール出身の24歳。10歳で近所の乗馬クラブに通い始め、マルセイユの競馬学校へ。14年騎手免許取得。同年3月にデビューし、9月に初勝利。18年に頭角を現し、女性騎手減量制度を追い風に72勝を挙げ仏リーディング12位に。19年8月に初来日。ワールドオールスタージョッキーズ第3戦(8月25日、札幌)をスワーヴアラミスで勝ち、日本初勝利。同大会3位。JRA通算4戦1勝。地方通算17戦1勝(29日現在)。

続きを表示

この記事のフォト

2020年1月30日のニュース