【京都金杯】キアラ輝く重賞初V!充実5歳牝馬が淀で舞った

[ 2020年1月6日 05:30 ]

ダイアトニック(右)に1馬身以上の差をつけ京都金杯を制したサウンドキアラ(撮影・奥 調)
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 スタートからゴールまで完璧な立ち回り。直線を向き、サウンドキアラが力強く伸びた。残り1Fでボンセルヴィーソを捉える。G2覇者ダイアトニックの追い上げも振り切って重賞初制覇のゴールへと飛び込んだ。18年5月(1着)以来、1年8カ月ぶりにコンビを組んだ松山が喜びを語った。「よく頑張ってくれた。道中は行く馬を行かせ、その後ろで脚をためたいと思っていた。その通りのレースができた」 レース結果

 これで京都コースは【5・1・0・1】。前走・リゲルS3着後は中3週のここに照準ピタリ。水を得た魚のごとく、新春の古都をさっそうと駆け抜けた。

 母サウンドバリアーは10年フィリーズレビューの覇者。娘も新馬勝ちを決め、早くから期待は大きかったが、勝負どころで気を抜く癖があった。そこで松山は一工夫。直線ではボンセルヴィーソの後ろでぎりぎりまで我慢。先頭に立つと右ムチの連打で気を抜く余裕を与えなかった。「ソラを使うと聞いていたけど最後までしっかり脚を使ってくれた」と松山。安達師も「好位の後ろで運ぼうとジョッキーとは話していて、その通りの競馬ができた。53キロのハンデも良かった。ソラを使うこともなかったし京都では本当に上手に走ってくれる」と喜んだ。

 年を重ね、充実期を迎えた5歳牝馬にとってヴィクトリアマイル(5月17日、東京)が春の目標になる。「放牧に出すかどうかも含めてローテーションはこれから考えたい。京都だけでなく他の競馬場でも頑張ってほしい」(同師)。昨年、格上挑戦で7着に敗れた春の古馬女王決定戦が、はっきりと視界に入ってきた。

 ◆サウンドキアラ 父ディープインパクト 母サウンドバリアー(母の父アグネスデジタル)牝5歳 栗東・安達厩舎所属 馬主・増田雄一氏 生産者・北海道千歳市社台ファーム 戦績15戦5勝 総獲得賞金1億2353万3000円。

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