【マイルCS】(12)モズアスコット 2度目のG1制覇へVバトン

[ 2019年11月17日 05:30 ]

和田騎手が騎乗したモズアスコット
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 モズアスコットは昨年の安田記念を連闘で勝った。矢作師の「日本一、連闘がうまい厩舎」は印象に残るフレーズだった。ともあれ、使って良くなってくる大型馬。叩き3走目でトーンは大きく上がっている。

 土曜の朝は坂井(レースは和田)を背に、坂路を駆け上がった。午前6時すぎ、厩舎に戻ってきた。馬房に入ったモズアスコットは落ち着いていた。そばにいた玉井助手が切り出す。

 「前走はイマイチ(調子が)上がってこない中で、あれだけの走りをしてくれましたからね。使った後も反動がなかったのでやりやすかった。使うごとに良くなっています」

 前走のスワンSは“負けて強し”の2着だった。先に抜け出したトゥザクラウンをマイスタイルとモズアスコットが併せ馬の形でかわす。その外から猛然と追い込んできたのがダイアトニック。ゴール前は首の上げ下げでダイアトニックが鼻差前へ出ていた。上向いた今回は違う。勝てる仕上がりだ。

 「ピッチで走るので、前走は悪い馬場(やや重)でもいけるなと思ってました。馬場自体は問わないですね。足踏みしているところはありましたけど、完成してきました」

 矢作厩舎は土曜の東スポ杯2歳Sでコントレイルが圧巻のパフォーマンス。凄い新星が誕生した。さあ、今度は先輩が頑張る番。“Vバトン”を受け継いで、2度目のG1Vへ突っ走る。

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2019年11月17日のニュース