【有馬記念】レイデオロ、真ん中枠を引き当てれば岩よりも堅い

３頭併せで追い切るレイデオロ（撮影・郡司　修）
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　【取捨選択・レイデオロ】競馬には時々、岩より堅いレースがある。盤石の態勢でグランプリに臨むレイデオロ。４歳秋になって新たな進化を遂げた。前半から好位につけた天皇賞・秋。それまでのレイジーなスタートから目覚めたように行き脚がついた。「ワンステージ上がったと私も思うよ。キャリアを積めば走る馬はレースを覚えるし、走らない馬は悪い癖を覚える」と新たな名言を口にした藤沢和師。「レイデオロだって競馬を覚えてきたんだ。何十年やっても競馬が分からないのは、あんただけだよ」。耳が痛いが、なくて七癖、毒舌は自信があるときのレジェンドトレーナーの癖だ。「有馬は後ろから行っても届かない。あのハーツクライだって先行しただろ？」。師はこう続けたが、天皇賞・秋の行き脚があれば、無理なく先行できるのは間違いない。

　「大外枠は大変です。内枠もスローペースだと馬群が密集するので出口を見つけるのが大変。だから…」。ルメールの希望する真ん中の枠を引き当てれば、岩より堅い有馬記念になる。