【マイルＣＳ】今週も西浦勢だ！展開かみ合えばブラック一発も

坂路で調整するブラックムーン
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　【Ｇ１ドキュメント＝１４日】どれだけいい競馬をしても勝負事だから１着と２着以下では大きな違いがある。それは理解していても先週のエリザベス女王杯に柏原はシビれた。９番人気クロコスミアが道中２番手から直線、完全に抜け出して見せ場十分。惜しくも首差２着に敗れたが、今の充実ぶりを示す走りとなった。夏に１０００万を勝ち上がり、クイーンＳ４着を挟んで準オープン、府中牝馬Ｓと連勝。Ｇ１でも崩れなかった。西浦師は「力をつけているんだろうね。初の２２００メートルもこなしてくれたから」と納得の表情。これで休養へ。ドバイやヴィクトリアマイルなど、次の目標は決まっていないが「来年が楽しみになった」と期待を膨らませている。

　牝馬の頂上決戦が終わればマイル王決定戦だ。西浦厩舎はクロコスミアに続き、ここはブラックムーンを起用する。今季は富士Ｓ８着で休み明けをひと叩き。予定通り、中３週でＧ１に矛先を向けてきた。

　「前走は得意じゃない道悪（不良馬場）で、よく走っている。１回使って調子はグッと上がってきた」

　西浦師の口ぶりから状態の良さが伝わってくる。確かに富士Ｓの頃はＣＷコース併せ馬で２週続けて遅れていたが、先週は２馬身先着。相手が新馬とはいえ、この馬なりにしっかり動けていた。体つきもたくましさが戻り、間違いなくいい方に向かっている。

　前々で勝負するクロコスミアと対照的に道中じっくり構えて末脚勝負のスタイル。「押したりすると良くないタイプで気分よく走らせてやることが大事。この馬に合った競馬をするだけ。結果は後からついてくるものだから」と迷いがない。ためるだけためて、うまく展開がかみ合えば…。今週も西浦厩舎〜！！そんなシーンがあっていい。