【マイルCS】レーヌ“王者のDNA”史上初3歳牝馬Vへ期待

[ 2017年11月15日 05:30 ]

雨が降る中、CWコースで軽い調整を行うレーヌミノル
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 大穴馬券を手にするのはいつも血統信者!?「第34回マイルCS」は、今年の桜花賞馬レーヌミノルが怖い。父ダイワメジャー、母の父タイキシャトルは過去の同レースを連覇。秋華賞14着で人気を落とすなら、たぎる“純血マイラー”の血に懸けるのも手だ。

 レーヌミノルの遺伝子には、マイルCS攻略のDNAが組み込まれている。同馬はマイルの桜花賞を制覇し、今年の牝馬3冠を完走。だが、距離が延びたオークス(13着)と秋華賞(14着)は惨敗した。中井助手は「G1を勝っているマイルに戻るのは悪くないんじゃないですか」と一変に懸けている。

 父ダイワメジャー(06、07年)と、母の父タイキシャトル(97、98年)はともにマイルCSを連覇。また、メジャー産駒はJRA重賞26勝中、半分の13勝が芝1600メートルでとにかくマイラー色が強い。レーヌも1200〜1600メートルを使われた桜花賞以前は【3・2・1・1】と崩れ知らずだっただけに、敗因は距離の壁と考えるのが妥当か。「パワーがあるタイプだし、いろんな意味で牝馬らしくないんです。肝が据わっていて精神的にも落ち着いている」(同助手)。スピードを秘める筋肉質の馬体。その姿には父の面影がある。

 タフな重馬場で行われた秋華賞の後だけに、気掛かりなのは現在の状態面。同助手は「少し外傷はあったけど、レース自体のダメージはなかった。放牧に出して順調に調整できている」と“後遺症”を否定する。その前走は抜群だった桜花賞時の出来と遜色なかっただけに、不運を恨んだ。「道悪が合わなかった。G1は全てがかみ合わないとダメですから。状態は前走と変わらないので、良馬場で走らせてあげたい」と祈るように空を見つめていた。

 先週のエリザベス女王杯を同期モズカッチャンが制したことにより、相対的に高まる当世代の評価。本田師も「夏から(古馬を相手に)3歳の牝馬は勝っているし、通用すると思うから使うんだ」と力を込める。3歳牝馬のVとなればマイルCS史上初。この舞台で映える名マイラーたちの血が、新たな扉を開ける鍵となる。

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2017年11月15日のニュース