【秋華賞】リスグラシュー100点!量より質の“天然ゴム”

[ 2017年10月11日 05:30 ]

量は少ないが柔軟性に優れた筋肉を備えるリスグラシュー
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 リスグラシューは筋肉マッチョのポールヴァンドルとは真逆です。牝馬らしい繊細なつくり。首は細く、飛節、球節も小さい。管囲は細め。トモも筋肉量が少ないため薄手に映ります。その代わり、筋肉の質は柔軟性に優れている。ポールヴァンドルの筋肉を岩に例えるなら、こちらは天然ゴムでしょうか。天は二物を与えずと言いますが、量が少なくても質が高い。疲労がたまりづらく、しなやかな走りを可能にする筋肉です。

 ただし、こういうタイプは自分のフォームになるまで時間がかかる。急がせるとバランスを崩してしまう。武豊君がいつも後ろからじっくりとレースを進めるのはそんな特性を知り抜いているからでしょう。せいては事をし損じる。小さな飛節、薄手でも上質なトモを持つ馬に当てはまる格言です。

 ポールヴァンドルほどの目力はありませんが、こちらも負けん気の強い目をしています。毛ヅヤも良好。オークス時との違いといえば、腹周りぐらいでしょうか。当時は栗東から東京への長距離輸送が控えているため腹に少し余裕をもたせていました。今度は地元戦。アバラが浮き出るまで絞ってきた。G1タイトルを狙えるだけの仕上がりです。

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2017年10月11日のニュース