【秋華賞】ディアドラ100点!小さく見せる馬体でバランス◎

[ 2017年10月11日 05:30 ]

馬体のバランスが整っており、毛ヅヤも良好のディアドラ
Photo By スポニチ

 バランスを欠いた馬の立ち姿(静止した姿)は実際の体重よりも大きく映ります。逆に小さく見せるのはバランスが整っているから。ディアドラは明らかに後者です。オークス時もそうでしたが、460〜470キロとは思えない姿。前肢と後肢、上半身と下半身のバランスがとてもいい。全てに均整のとれた馬体がコースを問わない安定した走りを可能にしています。

 オークスから変化した部分もあります。トモの厚みが増しています。それに呼応するように肩の筋肉も付き、腹袋もしっかりしてきた。四肢の腱も浮き立っている。全体のバランスを保ちながら成長した跡が見られます。

 オークスの馬体診断では毛ヅヤがさえないため70点にとどめました。毛ヅヤは体調のバロメーター。被毛が輝くはずの春シーズンにくすんで映るようでは…と指摘しました。その毛ヅヤも今回は良好。立ち方も申し分ありません。今春よりも少し重心を前肢に乗せて、やる気を示している。今にも走りだしそうな姿です。すぐにレースを迎えてもOK。心身ともにスタンバイ完了です。あえて欠点を探すなら、皮膚が少し厚いように映る点。まあ、懸念するほどではないでしょう。

 ディアドラとはケルト神話に登場する悲劇のヒロインの名前だそうですが、悲劇を予感させる要素は皆無。順風満帆にG1に臨めます。文句なしに100点満点。

続きを表示

2017年10月11日のニュース