JRA 19年度から降級制度を廃止、現2歳馬から該当

[ 2017年7月29日 05:30 ]

29日からの開幕に合わせ準備万端の新潟競馬場
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 JRAは28日、19年度から現行の降級制度を廃止すると発表した。現在は夏番組に切り替わった時点で4歳馬の収得賞金(クラス区分のための賞金で、1着および重賞2着時に加算)は半額となるが、新制度ではそのまま賞金を据え置くことになる。いわゆる下級条件に出走する“降級馬”がいなくなり、同じクラスの馬だけが戦う、よりシンプルな競走体系の確立を目指す。形を変えながらも古くから存在した降級制度を廃止する経緯について、JRAは「競走馬資源不足が解消された」と説明。かつては古馬に有利な同制度が出走頭数確保に寄与したが、現状ではその必要がなくなったと判断した。

 現在の在籍頭数に当てはめれば、66頭がオープン、134頭が1600万、403頭が1000万条件にとどまる計算。下級条件の馬を高条件に振り分けることで、高条件競走の充実を図っていく。JRAは「現在、1000万クラスが組まれている夏季主場や第3場のメイン競走を、オープン、1600万で開催できる」と狙いを明かした。また、「ファンに分かりやすい競走条件制度」になるとし、新規ファンの開拓、定着を狙う。

 新制度に該当するのは現2歳馬から。実力のきっ抗した競走&高条件クラスの充実で発売金の増進を目指すことになるが、夏の風物詩でもあった“降級馬”が競馬界から姿を消すことになる。

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2017年7月29日のニュース