【マーメイドS】マキシマムドパリV 藤岡佑4年ぶり重賞勝ち

[ 2017年6月12日 05:30 ]

マーメイドSで4頭の叩き合いを制し、重賞2勝目を挙げたマキシマムドパリ(左)
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 阪神競馬場で11日行われた「第22回マーメイドS」はマキシマムドパリが4角先頭から押し切り、重賞2勝目を飾った。

 藤岡佑の強気の騎乗が光った。マキシマムドパリは外枠からスタートを決めると、押して4番手の外をキープ。「ハンデ戦でしたが、余計なことは考えず馬の力を信じようと思った」と鞍上。序盤は前に人気のトーセンビクトリーを見る形でリズム良く。3角手前でトーセンの手応えが怪しくなったとみるや、目標を前に切り替えエンジン点火。2着クインズミラーグロの猛追を3/4馬身差しのぎ、同馬にとって1月の愛知杯以来、重賞2勝目を決めた。

 「前回(昨夏函館かもめ島特別1着)に比べて馬が良くなっていましたね。乗りやすく、ためれば脚は使えるし、前でも競馬ができる。チャンスでしっかりと決められて良かったです」

 藤岡佑は13年の根岸Sメイショウマシュウ以来、およそ4年5カ月ぶりのJRA重賞V。久々の美酒に笑顔がはじけた。

 騎手と共に馬も「待てば海路の日和あり」だ。前走の大阪城Sはラスト1F手前で前がふさがり13着。そこで脚をひねるアクシデントに見舞われ休養を余儀なくされた。春の大舞台は棒に振ったが、陣営は焦らず立て直した。松元師は「休ませたことが逆に良かったかも。以前は輸送で体が減ったりしていたが、今回はそういうところがなかった」と精神面の成長に目を細めた。

 今後は北海道シリーズへ。トレーナーは「クイーンS(7月30日、札幌)が目標だが、その前の函館記念(同16日)も登録する。状態が良ければ使うと思います」と夏の女王ロードを見据えていた。

 ◆マキシマムドパリ 父キングカメハメハ 母マドモアゼルドパリ(母の父サンデーサイレンス)牝5歳 栗東・松元厩舎所属 馬主・グリーンファーム 生産者・北海道千歳市の社台ファーム 戦績21戦6勝 総獲得賞金1億9526万8000円。

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