【ベルモントS】エピカリス 当日朝に無念のドクターストップ

[ 2017年6月12日 05:30 ]

10日、出走診断を受けるエピカリス
Photo By 共同

 エピカリス、無念の取り消し――。米3冠最終戦「第149回ベルモントS」(現地時間10日、日本時間11日)に出走予定だったエピカリス(牡3=萩原)がレース当日朝、右前肢ハ行のため出走を取り消した。同レースでは08年にカジノドライヴが挫石により出走を取りやめている。またしても日本馬の米クラシック制覇は夢と消えた。

 エピカリスは7日の追い切り後に右前脚の歩様の違和感が判明。その後の2日間は馬場入りせず厩舎での運動のみにとどめた。萩原師自らがバケツに水を入れて運ぶなど陣営が一丸となって回復に努め、9日朝にはいったん地元の獣医師から「出走可能」とゴーサインが出された。しかし、レース当日朝に競馬場付きのオフィシャル獣医師からストップがかけられた。萩原師は「前脚の炎症は決して深刻な問題ではなく、ほぼ出走できる状態でしたが、時間が足りませんでした」とコメント。

 現地に駆け付けながら騎乗馬がいなくなったルメールは「残念ですけど脚元のことだから仕方ありません」と肩を落としていた。なお、同馬は15日に帰国する予定だ。

 レースはJ・オルティス騎乗のタップリットが道中3番手から抜け出し、2分30秒02で優勝。2馬身差の2着にアイリッシュウォークライが入った。なお、エピカリスの取り消しが発表された時点で国内での馬券発売は開始されており、エピカリスに絡む馬券の購入者には取り消しと同時に返還された。

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2017年6月12日のニュース