【香港QE2世C】ネオG1初V!日本馬初きょうだい海外制覇

[ 2017年5月1日 05:30 ]

香港クイーンエリザベス2世カップを制したネオリアリズム(左)
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 JRAが馬券発売を実施した香港G1・クイーンエリザベス2世Cが4月30日、シャティン競馬場で行われた。日本から参戦したネオリアリズムは日本国内オッズでは2番人気の支持となったが、初コンビを組んだ香港No・1ジョッキーJ・モレイラの絶妙な手綱さばきに導かれ、G1初制覇。半兄リアルインパクトは15年に豪州G1・ジョージライダーSを制しており、日本調教馬としては初の海外G1きょうだい制覇の快挙となった。

 モレイラ・マジック再び!!ハナを切ることも想定されたネオリアリズムだが、出遅れ気味のスタート。超スローの流れの中、中団外めを掛かり気味に追走した。レースが動いたのは1000メートルすぎ。一気にポジションを押し上げ、3角手前では早々と先頭。残り1Fで外からパキスタンスターがジワジワと迫ったが、首差しのぎ切った。

 こぶしを何度も突き上げ、喜びを爆発させた鞍上。「札幌でモーリスを破ったように良い馬なのは知っていた。長くいい脚を使うので、あの位置から勝負に出た」。3月のドバイターフでヴィブロスに栄冠をもたらした“マジックマン”が、日本に再び歓喜を届けた。

 JRA所属の調教師としては単独トップとなる海外G1・6勝目を挙げた堀師は「前回の香港(香港マイル9着)はコンディショニングに苦労して能力を出せなかったが、今回は馬の学習能力に助けられた。ジョッキーが馬を信頼してうまいレースをしてくれた」と人馬を称賛。今後については「日本だけでなく海外も含め選択肢を考えたい」と師は見通しを語った。新たなタイトルを手にしたネオのその動向から目が離せない。

 ◆ネオリアリズム 父ネオユニヴァース 母トキオリアリティー(母の父メドウレイク)牡6歳 美浦・堀厩舎所属 馬主・キャロットクラブ 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績18戦8勝 総獲得賞金約3億9703万5000円(戦績、賞金共に海外含む)

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