【高松宮記念】母の願い乗せて…トウショウピスト“逃走宣言”

[ 2017年3月24日 05:30 ]

Wコースで追い切ったトウショウピスト
Photo By 提供写真

 【G1ドキュメント=23日】面白い。18頭のメンバーが確定した高松宮記念だが、いまだレースの“正体”が見えない。主役不在の混戦なら鍵を握るのは展開。オサムが狙いを付けたのは前走のオーシャンSでも◎を打ったトウショウピスト。実績は皆無に等しいが自分の“形”を持っている強みがある。そう、ハナ切り宣言でこの混戦に斬り込む構え。角田師は強気だ。

 「前走でも逃げた馬と枠順が逆だったら、もっとやれた。それでも重賞で通用するスピードは見せた。行った方がいいし行ってもらう。中途半端は良くない」

 前哨戦のオーシャンSはウインムートにハナを奪われて2番手。それでも抜群の手応えから直線はいったん先頭。11着でも前半3F33秒6のハイラップを刻みながら、わずかに0秒5差しか負けてないのだ。

 最終追い切りはCWコースの単走追い。馬なりで流したが張りのある好馬体と躍動感が目を引いた。集中力を途切れさせない意味でもハナが絶対条件。シルクロードSで逃げたソルヴェイグは前走を教訓におそらく2、3番手。マイペースの逃げは間違いない。

 デビュー24戦目での初G1挑戦。後押しするのは血統的な背景だ。母は04〜05年に函館スプリントSを連覇、03、06年にCBC賞を勝った快速馬シーイズトウショウ(38戦7勝)。6歳秋にセントウルSを完勝で飾った母の戦歴を思えば本格化はこれから。母が3度挑戦(04年5着、06年3着、07年8着)した舞台に息子が勇躍乗り込む。買いだ!!

続きを表示

2017年3月24日のニュース