【細原・騎手で獲る 特別編】21日京都6R 絶好調・北村友を背にティーブラッサムが初陣V決める

[ 2017年1月21日 08:00 ]

 騎手は精神のスポーツである。記者も現役時代メンタル面の必要性を強く感じた。言葉が通じない馬にまたがり、ファンのお金を背負って疾走する。結果が出ているときは達成感に浸れるが、人気を裏切ったときの絶望感は言葉では言い表せられない。「俺の金返せ〜、このク○野郎が〜!!」。汚い言葉を浴びせられてもパドックでは冷静を装わなければならない。並大抵の精神では騎手は務まらないのだ。

 デビュー12年目の北村友は今年に入り4勝を挙げスタートダッシュに成功した。「いつも年明けは勝てないパターンが続いていたので…。このいいリズムを大事にしたいですね」と気を引き締めていた。三十路を迎えポジション的には中堅のクラスになる。好調の要因について鞍上は「10年以上も騎手をやってきて精神面のブレが少なくなってきた。最近は気持ちに余裕が出てきました」とメンタル面の充実を挙げていた。節目のJRA通算500勝まであと3つ。「焦らず自分のペースを崩さないようにしていきたい」と記録達成への意気込みを淡々と口にした。この「平常心」こそが騎手として一番必要なこと。ひと皮向けた“ニュー北村友”に注目だ。

 京都6R新馬戦はその北村友騎乗のティーブラッサム◎。鞍上を背にした1週前追いのCWコースで6F80秒7の好時計をマーク。鞍上は「ワンペースな走りだが動きは良かった。時計の掛かる展開になれば初戦からでも」と好勝負を意識する。ダイナミックなフォームからも砂適性は高そうで、いきなりから勝ち負けできる。馬券は馬連・馬単。相手はトモノセンス、メイショウスイグン、ナムラシンウチが本線。ナリタバード、ホーリーブレイズ、コンフェクションを押さえる。

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2017年1月21日のニュース