【毎日王冠】11頭の牡馬をねじ伏せた!人気のルージュバックV

[ 2016年10月10日 05:30 ]

<東京11R・毎日王冠>レースを制したルージュバックと(左から)戸崎、大竹師
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 「第67回毎日王冠」は9日に東京メイン11Rで行われ、牝馬ルージュバックが1番人気に応えてV。93年シンコウラブリイ以来の牝馬の優勝を飾った。

 出来は100%ではない。それだけに強かった。舞台は圧巻の復活劇を演じた前走・エプソムCと同じ東京芝1800メートル。大竹師が「休み明けの分か前回より行けなかった」と話した道中は、後方2番手。それでもリラックスした走りで直線を迎え、大外に持ち出したシーンは前回のリプレーのよう。天性の末脚(3F33秒4)で一気に馬群を置き去りにし、一緒に抜け出した2着アンビシャスを首差退けた。

 戸崎は「今日は外差しも決まっていたので、この馬に合った競馬をするだけだった。久々なので反応が鈍いところはあったかもしれないが、いいところを出してくれた」と納得の表情で振り返った。決して順調に迎えたわけではなかった秋初戦。帰厩直後はカイバ食いが落ち、2週前にはじんましんも発症した。「追い切りの反応もいまイチだったのでどうなのかと思った。休み明けなので大事に送り出しました」と師。それだけに能力で強敵たちをねじ伏せた内容に頬が緩んだ。

 次は天皇賞・秋(30日、東京)か、エリザベス女王杯(11月13日、京都)が選択肢。戸崎、大竹師は共に「叩いたことで次は良くなる」と力強く口をそろえる。初のG1制覇へ、まずは最高の形で前哨戦を終えた。

 ◆ルージュバック 父マンハッタンカフェ 母ジンジャーパンチ(母の父オーサムアゲイン)牝4歳 美浦・大竹厩舎所属 馬主・キャロットファーム 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績11戦5勝 総獲得賞金2億4829万5000円。

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