【凱旋門賞】仏No.1シルバーウェーヴ、12F連勝中で距離に不安なし

[ 2016年9月30日 05:30 ]

 今こそトリコロールの力を示す時だ。英国のポストポンド、日本のマカヒキ、さらには愛国のファウンドが上位人気を形成するが、データ的には地元フランスが圧倒的に有利なレース。過去94回で66勝。近10年に限っても5勝2着4回3着7回と遠征組を圧倒しており、一頭も馬券に絡まなかったことは一度もない。そこで地元の期待を集めるのがシルバーウェーヴだ。P・バリー師は「フランスの4歳馬ではNo・1」と愛馬をアピール。

 「今年、大きく成長した一頭。(転厩)初戦こそ7着だったけど、あれはメンコを着けなくて引っ掛かったもの。その後の4戦はすべて3着以内だし、何より前走のフォワ賞が強い競馬だったね」

 確かに短期間での充実ぶりが目を引く。相手に恵まれたとはいえ、7月の前々走サンクルー大賞でG1初勝利。続く前走フォワ賞は上がりの競馬を抜け出す着差以上の楽勝だった。まさに急成長。5月のイスパーン賞でエイシンヒカリに10馬身以上も離された3着に沈んだ“弱い馬”のイメージは全くない。そしてもう一つの強調材料は、目下2連勝がいずれも今回と同じ12Fだったことだ。

 「折り合いが成長して、持てる力を出し切れるようになったし、この距離もピッタリ。追い切りは月曜にシャンティイでやったけど、いい動きだったし順調そのもの」

 ダービーを制したアルマンゾールが回避、2冠牝馬のラクレソニエールも故障で戦線離脱したフランス勢だが、見限るのは早計。3歳馬には任せておけないとばかりに、古馬のエースが地元の威厳を見せつける。

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2016年9月30日のニュース