【函館スプリントS】オデュッセウス初重賞獲りへ「52キロは魅力」

[ 2016年6月14日 05:30 ]

新馬勝ちの舞台で重賞に挑むオデュッセウス

 昨年の函館開幕週に行われた新馬戦を真っ先に勝ち上がったファルブラヴ産駒が、大幅にパワーアップして北の大地に戻ってくる。函館スプリントS(サマースプリントシリーズ第1戦)で、初めて古馬に挑戦する3歳馬オデュッセウス。手塚師は「52キロで出られるのは非常に魅力的」と、重賞初制覇に大きな手応えを感じての参戦だ。

 4月23日に行われたオープン特別の橘Sを、中団から鮮やかに差し切って3勝目。賞金的に出走可能となった2週後のNHKマイルCに登録を行ったが、レース間隔が詰まることと距離適性を考慮して自重。すぐに函館スプリントSへの出走を決め、鞍上にリーディングの戸崎を確保した。

 中間は北海道のノーザンファーム早来でリフレッシュされ、6月3日に直接、函館競馬場へ入厩。担当する松本助手が「体が大きく増えている感じもないし、調教も順調に積めている」と語る通り、8日に函館Wコースで行われた1週前追い切りでは強めに追われて上々の動きを披露(時計は5Fから67秒6)。着々と臨戦態勢を整えている。

 新馬V後に臨んだ函館2歳Sでは、稍重という発表以上にタフな馬場状態を苦にして1秒8差の14着に大敗。あまり極端な道悪は歓迎できないが、指揮官は「開幕週の馬場なら問題ないでしょう」ときっぱり。さらに「ここで勝つか2着なら、キーンランドC(8月28日、札幌)に向かいたい」とサマースプリント王者も視野に入れている。デビュー勝ちの舞台で初タイトルを手に入れ、さらなる飛躍につなげる構えだ。

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2016年6月14日のニュース