函館競馬はファルブラヴ産駒に妙味!千二ではメジャー産駒に注目

[ 2016年6月14日 05:30 ]

時計のかかる洋芝が特徴の函館競馬場コース

 今週から夏の北海道シリーズが開幕。函館→札幌と12週間にわたり、北の大地で熱い戦いが繰り広げられる。そこで、函館競馬場が新装オープンした10年以降6年間の傾向を、種牡馬(出走回数50回以上が対象)にスポットを当てて徹底分析。開幕週のメインに組まれているサマースプリントシリーズ第1戦「函館スプリントS」の狙い馬をピックアップした。

【函館スプリントS】

 まずは開幕週の日曜メインに「函館スプリントS」が組まれている芝コースからチェック。函館といえば、時計のかかる洋芝でパワー優先が常識。実際、現在4年連続でリーディングサイアーに輝いているディープインパクトが函館では勝利数7位に甘んじている。単勝回収率は47%という低さ。持ち前の瞬発力を生かせる軽い芝の方が合うのは明らかで、人気を集めるケースが多いことを考えるとお薦めできない。

 信頼性が高いのは、ダントツの28勝を挙げているキングカメハメハと、2位の23勝で単勝回収率も109%を誇るステイゴールド。ただ、この2頭は出走数も非常に多いので狙いは絞りづらい。ずばり、芝で妙味がある種牡馬は単勝回収率が際立って高い2頭。320%のファルブラヴと314%のロージズインメイだ。

 「函館スプリントS」の舞台となる芝1200メートルの距離に絞ると、勝利数はサクラバクシンオーが19勝で断然トップ。ただし、このうち16勝は10~12年に挙げたもので、昨年は未勝利に終わっている。スプリント界の絶対王者にも、やや陰りが出てきた感がある。12勝を挙げて2位のクロフネも、昨年は0勝で下降気味。逆に年々成績を上げているのが昨年、3勝でトップだったダイワメジャー。現役時の同馬と同様に、産駒にもスピードとパワーを兼備した“函館向き”のタイプが多い。

 今年の出走予定馬の中では、ファルブラヴ産駒のエポワスとオデュッセウス、ダイワメジャー産駒のソルヴェイグとティソーナに注目。この4頭の組み合わせで決まれば、好配当も期待できる。

 一方、ダートに関しては昨年までと傾向に大きな変化はないだろう。1700メートル戦ならゴールドアリュール、1000メートル戦はサウスヴィグラス。この“2大巨頭”の牙城は相当強力で、いずれも勝利数で2位以下を大きく引き離している。単勝回収率も、そろって100%超えのハイアベレージをマーク。この2頭の産駒がそれぞれの条件に出走してきたら、人気に関係なく全ての馬にマークが必要だ。

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2016年6月14日のニュース