【安田記念】リアルスティール ドバイG1制覇引っ提げ凱旋V決める

[ 2016年5月31日 05:30 ]

打倒モーリスに闘志を燃やすリアルスティール

 待ってろ、モーリス!春の東京G1・5連戦のラストを飾るのは、最強マイラー決定戦「第66回安田記念」。G1・4連勝中の年度代表馬モーリスが断然の主役だが、同じく海外G1を制したリアルスティールも負けていない。マイル路線と好相性のディープインパクト産駒が、初参戦のマイル路線で花開くか!?

【安田記念】

 ドバイの地でG1タイトルを手にしたリアルスティールが、凱旋レースに挑む。昨年のクラシック3冠で2→4→2着と上位争いを演じた実力馬は今春、初めて国際舞台に挑んだドバイターフで悲願のG1初制覇。帰国初戦を週末に控えた30日、担当の柿崎助手が当時の感触を振り返った。

 「ドバイに行くと馬がリラックスすると聞いていたが、その通りだった。本当に具合が良くて、自信を持って送り出せましたね」

 帰国検疫後は栗東近郊のノーザンファームしがらきで調整。14日にトレセン帰厩後も順調に乗り込まれてきた。ダービー当日の29日には坂路で柿崎助手がまたがって、4F53秒3の好時計をマーク。「乗っている感覚より速い時計が出た。元気いいですね。先週(福永)祐一さんに乗ってもらってスイッチが入った感じ」と感触を口にする。

 1週前追い切りに主戦の福永が騎乗。CWコースでラスト1F11秒8の切れ味を発揮し、併走馬に2馬身先着した。鞍上は「踏み込みが強くなっている。筋肉の鎧(よろい)がついて、マイラーにふさわしい体になってきた」と変化を感じ取っている。またがったのは2走前の中山記念(3着)以来だが「あの時は休み明けで、びっしりやっていなかったから。今回の方が動ける態勢」と力強く言い切った。

 初めてのマイル戦にも、手応えをつかんでいる。柿崎助手は「コーナリングの難しさがあるのか、ワンターンのコースだとリズム良く走れる」と舞台設定を歓迎。実際、全3勝は新馬(阪神芝外回り1800メートル)、共同通信杯(東京芝1800メートル)、ドバイターフ(メイダン芝1800メートル)と全てワンターンのコースだった。距離についても「前向きな性格。東京マイルなら、いいイメージで臨める」と期待を持って送り出す。貫禄を増したリアルスティールがG1馬として堂々と凱旋レースに挑む。

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2016年5月31日のニュース