鼻差…当方は絶叫!先輩は力ない声で「あぁ、あぁ~」

[ 2016年5月29日 20:34 ]

 ダービーウィークの東京競馬場。元ジョッキー記者の細原は現地に出張して関西馬の直前情報をリポートした。土曜夜は競馬班“チーム・スポニチ”が府中の居酒屋に集結して決起集会。予想談義に花を咲かせていると、隣のテーブルではスポニチを競馬面を見開く御一行が…。「穴の万哲ってやつ最近調子悪いよな。堅い予想だけど新人の高木ってのがいい印打ってるよ」。

 耳をふさぐようにグビ、グビッとビールを一気に飲み干し顔を紅潮させる万哲先輩に対し、ルーキー高木はどこか誇らしげな表情。すると万哲記者は静かに店員を呼び「ビール一杯」を自腹で御一行にプレゼント。驚く御一行に万哲記者は「調子を取り戻せるよう頑張ります。これからもよろしくお願いします」と深々と頭を下げていた。読者様あってのスポニチ。細原の気持ちも引き締まった。

 さて決戦当日。万哲記者はヴァンキッシュラン、新人・高木記者はサトノダイヤモンド、細原はマカヒキが本命だ。3人で肩を並べ食い入るように双眼鏡で見つめる。白熱の直線は「あぁ、あぁ~」と力ない声の万哲先輩に対し、当方と高木記者は絶叫。鼻差の接戦で記者の◎が競り勝った。万哲先輩の◎は力なく13着…。取材に慌ただしい検量室の横で万哲先輩から「安田記念は君たちにリベンジするからね」とチクリ。先輩の“宣戦布告”にホクホク顔の2人は「もちろん受けて立ちますよ」と即答。的中連発こそ、一流予想家への道―。来週もトレセンで先輩に負けない“印を打つ”と、若手2人は心に誓った。

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2016年5月29日のニュース