菜七子、重賞初騎乗は無念9着 29日川崎参戦プランも

[ 2016年3月21日 05:30 ]

<スプリングS>9着に終わった藤田は悔しげな表情で森師と話し込む

 注目の藤田菜七子(18)が20日、JRA女性騎手として最速16日目での重賞デビューを果たした。中山11R・スプリングSでモウカッテルに騎乗。好スタートを決めると、道中は勝ち馬マウントロブソンの後ろに付けてマーク。4角で内プレイヤーサムソンに外にはじかれる不利もあったが、すぐさま立て直して直線へ。懸命に追ってステッキを入れたが、伸びを欠いて9着に終わった。

 引き揚げてきた菜七子は「馬は頑張ってくれましたが、直線伸び切れませんでした」と悔しそうな表情。続けて「重賞とはいえ、レースはレース。周りの雰囲気は違いましたが、普段と変わらず臨めました」と平常心を強調した。

 当初は21日、フラワーCで重賞デビューを迎える予定だったが、騎乗馬シャララが抽選で外れた。その直後、急きょ舞い込んだ今回の騎乗機会。モウカッテルを管理する森師は「オーナーがスタートも上手だし話題性もあるから、ということで依頼しました。うまく乗っていたし、4角の不利がなければ、もう少しやれていた」と技術面に太鼓判。師匠の根本師も「レースを壊さずに乗れていた。川崎、高知といろいろな所で乗っているから少しずつ慣れてくれている」と話した。

 この日新たに、根本師が29日川崎への参戦プランを明かした。「同じ日に名古屋からも話があった」とうれしい悲鳴。既に決まっている24日の浦和もオファーが殺到しており、JRA騎手が騎乗可能となっている上限8鞍に騎乗する可能性も出てきた。

 この日は全4鞍に騎乗し、9着2回(7、11R)が最高。増沢(旧姓・牧原)由貴子が持つデビュー16日目での最速V更新はならなかったが、重賞に騎乗した経験は必ず初勝利へとつながるはずだ。

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