小倉競輪 中止、打ち切り 集団食中毒か?10選手が腹痛、嘔吐

[ 2016年2月5日 05:30 ]

小倉競輪開催中止を知らせる看板

 4日にA、S級の両級で準決勝戦が行われる予定だった小倉競輪(北九州市小倉北区)の2日目は体調不良を訴える選手が続出。欠場者が相次いだため、開催を中止、打ち切りとした。市生活衛生課によると、選手10人が病院で診察を受け、一部が簡易検査で感染性胃腸炎と診断された。4人が入院しているが、重症者はいないという。市は、選手宿舎で集団食中毒が発生した疑いがあるとみて調べている。

 市競輪事務所によると、レースは当初3~5日の予定で、出場選手99人は2日から競輪場に隣接する宿舎での生活が義務付けられ、期間中は宿舎で食事していた。

 予期せぬ事態が発生したのは4日午前0時40分。1人の選手が激しい腹痛と嘔吐(おうと)により病院に搬送された。その後も9人の選手が同じような症状を訴え、うち5人が2日目の競走の欠場を申し出た。事態を重くみた北九州市施行者はJKA、選手代表を招集。「公正、安全なレースに支障を来す」とした上で同日午後0時10分に中止、打ち切りを決定した。

 直近で同じようなケースで開催が打ち切りとなったのは00年の青森競輪(4月15~17日)。食中毒により2日目と最終日が中止、打ち切りとなった。

 ▼北九州市産業経済局事業部競輪事務所田中啓修管理係長 このような事態となりレースを楽しみにしていたファンや関係者の方々に迷惑をお掛けし、おわび申し上げます。今後こうした事態が起きないよう関係各所に指示を徹底し次回の開催に備えたい。

 ▼日本競輪選手会福岡支部藤田剣次支部長 体調不良の選手が多い中、開催すればまずファンに迷惑を掛けることになる。判断(中止、打ち切り)は正しかったと思う。

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2016年2月5日のニュース