【京都金杯】淀巧者ウインプリメーラ 得意舞台で悲願重賞初V

[ 2016年1月6日 05:30 ]

直線伸びて縁起重賞ゲット!ウインプリメーラ(右)がお年玉プレゼント

 京都メーン「第54回スポニチ賞京都金杯」は3番人気ウインプリメーラ(牝6=大久保)が抜け出し、6歳にして悲願の重賞初Vを飾った。

 ウインプリメーラはスッと好位に取り付き、3番手で折り合いピタリ。直線余力十分に抜け出すと一気にハジけて、外から迫るテイエムタイホーの強襲を半馬身差振り切り、JRA重賞初制覇を飾った。

 大久保師が「思っていた通りの流れだった」と称賛したレースは、初コンビを組んだ川田の華麗なエスコートが光った。「初めて乗ったが、返し馬からいい状態を確認できた。京都は相性がいいコースだし、いい位置でリズム良く運ぼうと。手応え良く直線も迎えられて、馬が最後までしのいでくれました」とまさに人馬一体で息の合ったパフォーマンスだった。

 馬主の定める引退期限が目前に迫る6歳牝馬。全4勝は全て京都。陣営は早くからここに狙いを定め“一世一代の勝負”に出た。「直線平たんの京都は相性がいい。良馬場で千六もベストだし、ハンデ(53キロ)も良かったから」。間隔が詰まっている中でも緩めることなく乗り込まれた。この日のパドックでも落ち着き払った雰囲気で周回。毛ヅヤもさえ渡り、状態の良さが際立っていた。

 「6歳でも元気。馬がしっかりとしてきて、オーナーからも“今年も走らそう”と言っていただいた。今年一年、どんな結果を残してくれるか楽しみ」。大久保厩舎はこのレース、13年にダノンシャークでV。重賞初制覇を飾り、その後マイルCS(14年)を制覇した。プリメーラの春の目標はヴィクトリアマイル(5月15日、東京)。「今後は馬の状態を見ながら、逆算してレースを決めたい」と師。厩舎の先輩に続くべく、飛躍を期す一年が最高の形で幕を開けた。

 ◆ウインプリメーラ 父ステイゴールド 母エリモプリティー(母の父フォーティナイナー)牝6歳 栗東・大久保厩舎所属 馬主・ウイン 生産者・北海道新冠町のビッグレッドファーム 戦績27戦5勝 総獲得賞金1億8472万円

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