ハッピー強豪を迎え撃つ

[ 2015年10月30日 05:30 ]

地方勢で唯一のG1馬ハッピースプリント

 【地方競馬です!!】ダート競馬の祭典「JBC競走」(11月3日、大井)に出走する地方勢でただ一頭のG1馬ハッピースプリント(牡4=森下)が29日未明、大井競馬場でJBCクラシックへの最終追い切りを行った。休み明けの南部杯はスタートでつまずき6着。掲示板を外したのはフェブラリーS11着以来、自身2度目だった。中2週での臨戦。良化具合が気になったが、本来の動きに近づいているのは間違いない。

 格下(C1、C2)の同厩馬を5馬身先行させ4角併走。5F66秒7~51秒3~36秒6~11秒7。優秀な時計や、直線で後続を大きく引き離した点は、いまさら強調する必要はない。注目すべきは同馬らしいフットワーク、ストライドの大きさが戻ってきたことだ。「思った以上に回復が早く、トモ(後肢)の入り、ハミの取り方もいい。南部杯前のゆがみはなくバランスも大丈夫。使わない方がいいかと思った時もあったが、これなら恥ずかしい競馬にはならない」(森下師)。帝王賞3着時の出来までは「もう少し」としながらも師の口調は滑らかだった。

 そして鞍上に初めてM・デムーロを迎える。師は「楽しみ。また違う味が見られるかもしれない」。地元の雄が強豪にどう立ち向かうか。決戦まであと4日だ。 (池田 裕文)

続きを表示

2015年10月30日のニュース